気功の前に「入静(プチ瞑想)」をする理由

気功の練習前には必ず入静(にゅうせい)

気功でもっとも大切なのが“入静”で、練習に入る前に必ずこれを行います。
立ったまま目を閉じ、静かに呼吸をして心を落ち着かせる行程です。
なぜこれがもっとも大切なのか、気功教室の先生に聞いてみました。

「体と心を一致させることが目的です。」
気功の動作に入る前にこれをやると、気のめぐりがすごく良くなるのだそうです。
どうせやるなら効率良く気を吸収してからだの隅々まで行き渡らせたいですよね。
そのための準備運動とのことです。

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ふだん、私たちは体と心がバラバラです。
気持ちが先走ったり、ぼーっと考え事したり、不安を感じたり。
焦ったり喜んだり怒ったりと、脳内は感情でいっぱいで、からだのことを見つめる余裕はありません。
「入静」をしてみてはじめて、自分のからだに意識が向きます。

寒いな、暑いな、鼓動が早いな、呼吸が浅いな・・・

はじめて気功を体験したとき、こんなに自分のからだに向き合ったことはないなと思いました。
40数年間生きて来て私のためにずっと働いてくれている体なのに。
感情を無理に押さえようとか、鎮めようなどとしなくても大丈夫。
静かに立って目をとじる。体のパーツを上から順に意識で感じていく。
それだけです。

冷え性にもきく簡単な瞑想

入静は文字通り「静かな状態に入る」ことですが、動作は特になく、じーっとしているだけです。
簡単な瞑想と言ってよいでしょう。


●意識による入静(約5分)
・肩幅に両足を開いて立つ。目をとじてあごはかるく引いて舌は口の中で上あごに軽くつけます。
手はぶらんと楽な状態に。
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・頭から順に、体の中の骨の形をイメージしていきます。
骨をやさしく意識でなぞります。なぞりながらリラックスします。
(私の場合、ピンク色のあたたかい光が骨に触れているところをイメージすると、触ったそばからリラックスできてうまくいきます)
頭→首→肩→腕→手・指→背中→胸→おなか→腰→太もも→ひざ→足首→足→足の裏→足の指

・ひととおり意識でなぞったら目を開けます。
人差し指、中指の2本で、おでこをトントントンと軽くたたきます。
首のうしろの髪の毛の生え際、頭を両手で軽くたたきます。
このあと、呼吸による入静を行います。

●呼吸による入静(約5分)
・立ったまま、静かに息を吸い込みます。
体の中の邪気が出てくる様子をイメージしながら、鼻または口から静かに息を吐きます。
・息を吐ききったら、良い気(陽気)を体に取り入れるイメージで静かに息を吸い込みます。
これを繰り返します。

※呼吸は無理して吸い込もうとしすぎると逆に苦しくなるので、「吐く」ことだけ集中するとよいと教わりました。吐ききると何もしなくても自然に空気が入ってくるので、吸うことは意識しなくてよいそうです。


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意識と呼吸の入静で、トータル10分。動作は一切ナシです。
忙しい毎日の中でここまで静かに体のパーツや肺呼吸を意識することはまずありません。
体調観察をしながら気持ちを落ち着ける方法です。

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慣れると応用ができます。
寒い日に「入静」をやると指先があたたかくなってくるので便利ですよ。
布団に入ってなかなか足先が冷たいままの場合も、頭から順に意識をしていくことで不思議とあたたまっていきます。
私はサウナの中でよく「呼吸による入静」をやるのですが、通常よりも多く発汗するので、血流が良くなっているのだろうなあと思います。