【更年期】落ち込んだりやる気が出ない原因は何?

40代〜50代は心も体も変化の時代。
この時期は子どもの成長や巣立ち、夫婦関係や介護の問題などで生活が大きく変わりやすいものです。
結婚や就職、進学などで子どもが親元を離れ巣立っていくことは喜ばしいことですが、一方で「母親」としての役目が終わってしまったことへの寂しさが喪失感となってうつ状態に陥ることも。
これは鳥の雛が巣立っていく様子にたとえて「空の巣症候群」と呼ばれます。
また、自らの体の老化を強く意識してしまったり、老後の生活への不安を感じたり。
心身のバランスが崩れて「更年期うつ病」になりやすい時期でもあります。
心の変調を感じ始めたときにはどこで相談すればよいのかを調べてみました。
(参考文献:日経ヘルスプルミエ「女性ホルモンを味方にする本」/主婦の友社「続・だって更年期なんだもーん 治療編」)

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だるくてやる気が出ない原因は何かを見極める

この症状が更年期障害からなのか、そのほかの病気からなのかをきちんと調べることが、治すための一番の近道です。

<全身のだるさ、倦怠感で考えられる病気>
・貧血
・甲状腺機能低下症
・白血病
・うつ病

まずは、内科、精神科で診察をしてもらい、問題ないようなら「更年期障害」によるものと考えましょう。

どの科に行けばいいの?

訪れる病院・科によって、治療方法が異なります。

◎内科では・・・
貧血であれば鉄剤投与、甲状腺機能低下症(橋本病)であれば甲状腺ホルモン剤が投与されます。
ちょうどいい量になるまで2〜3ヵ月を要することがあります。

◎精神科では・・・
うつ病だと診断されると、カウンセリングと併用で抗うつ剤が処方されます。
最近では依存性の少ない抗うつ薬(SSRI、SNRIなど)が広く使われるようになっています。
また、補助的に漢方薬を使うこともあります。

◎婦人科では・・・
生活改善や食事改善を提案されます。
また漢方治療として「人参栄養湯(にんじんえいようとう)」「補中益気湯(ほゆうえっきとう)」などが処方されることも。
更年期障害の症状(ほてり・発汗など)がともなっていれば、女性ホルモン補充療法を勧められます。

※うつはうつでも、軽度のうつ=「更年期うつ」であれば、ホルモン補充療法で改善される場合も少なくありません。

更年期とうつの関係

医療では、更年期とうつは密接な関係があると言われています。
うつ病は感情や気分の調節に関係するセロトニンという脳内物質が減ることが原因のひとつですが、更年期にはこのセロトニンが減ると言われています。つまり、更年期はうつ病予備軍であると言えます。

現在、うつ病にはSSRI(セルトラリン、パロキセチンなど)、SNRI(デュロキセチン、ミルナシプラン)、NaSSA(ミルタザピン)という、依存性・副作用の少ない抗うつ薬が第一選択となります。
SNRI、NaSSAは抗うつ効果に加え、ホットフラッシュや発汗などの更年期症状に対しても有効と報告されています。
ただしこれらの薬は胃腸症状の副作用や、効果があらわれるまでに2週間かかるということ、最初の1週間は逆に症状が悪くなることもあるので、注意が必要です。

軽症うつの場合は薬物療法の前にまず心理療法が良いとされており、安易に薬に頼るのは避けた方がベター。
効き目が強く作用時間が短い薬ほど、依存性(薬がないといられない状態)が強く、離脱症状(やめたあとに一気が調子が悪くなる)が出やすいと言われているからです。

病院に頼らずセルフケアで解決してみる

ここからは私(サイト管理人)個人の考えです。

私の親戚に、更年期にうつと診断されて以来、60代後半になる今もずっと薬を手放せない人がいます。
更年期のホルモンバランスが原因で引き起こされた精神疾患であれば閉経後は治るはず。
なのに、いまだにうつから抜け出せないというのは、薬依存という別の問題になって引きずっていると考えざるをえません。

イライラ、落ち込み、眠れない・・・

こういった症状は確かにつらいです。
でも、もしかしてうつかも?と自己診断して精神科に出向いてしまうと、そこで「うつ病です」などと病名がつけられてしまいます。
もちろんちゃんと問診しての診断だから間違ってはいないでしょうけど、お医者さんから精神疾患認定されることで自分でも確信してしまい、問題が難しくなってしまうと思うのです。

病気ではなく単なる更年期特有の不調だったとしたら、更年期が終われば自然とおさまります。
しかし「うつ」となったら、期間限定ではない。しかも薬で長引くことにもなりかねない。
40代〜50代でふさぎこんでしまう時がきたら、これは自然な流れなのだと受け入れて、まずは自分をいたわることから始めてみてはいかがでしょうか。
それでもだめなら内科、婦人科。親戚の例を見て、精神科は最後の手段にするべきだと、私は思います。

taisaku

↑こちらは、日経ヘルス「プルミエ」に掲載されていた、更年期症状への対策アンケート。(40〜60代の女性1万人対象)
できるだけ休養する、運動を心がける、趣味の時間を作る、など症状を軽減できる方法はたくさんあるということがわかります。

更年期障害は深刻な病気ではありません。病院に頼らずともセルフケアで上手に対処することも可能だということです。

(もちろん生活に支障が出るほどのつらい状態であれば、ためらわずに病院へ!)

何もしたくないときは

何もしなくていいと思います。ひたすらぼんやり無為に過ごす。それも大事な休養の時間です。
どうせなら、自律神経を整えてくれるマナーズサウンドやソルフェジオ周波数などの音楽を聞きながらぼーっとしてみては?音楽療法で気の巡りがよくなり、心身ともにデトックスできますよ。
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更年期の今・昔

更年期を抜け出した人生の先輩方の意見も参考にしておきたいものです。

「人生の通過点なので、あまり深刻にならないように。
自分は今、更年期です、と言ってしまうのもいい。気分が楽になりますよ。」(61歳・主婦)

「更年期の症状は『自分をいたわりなさい』という信号だと受け取っています。」(57歳・自営業)

「これが聞いていた更年期かと分かりましたが、仕事に集中しているうちにいつの間にか過ぎていました。」(59歳・自由業)

「全部終わった今は、前より元気になれた気がします」(美容アドバイザー・佐伯チズさん)

「人生二毛作。女50歳人生後半がおもしろい」(ノンフィクション作家・沖藤典子さん)

もっと昔の人はどうしていたんだろう?と気になって調べてみました。
すると、昔は閉経するとすぐに寿命だったんですよね。
人生50年と言われていた時代のことです。
だから50歳前後で出てくる「更年期障害」という言葉も、割と最近登場したものということ。
昔の女性は、種の保存という生物の役割が終わると人生も終わっていたのです。これを知ってちょっとショックでした。

それを考えると、今の女性はなんと恵まれていることか。
本来なら「なかった時間」を与えられているのですから。私たちはとてもいい時代に生まれました。

更年期、乗り越えた先が楽しみですね!
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