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40代以降は珍しくない尿漏れ。どの病院に行けばいい?自分で治す方法は?

せきやくしゃみ、重い荷物を持ったときなど、おなかに力が入ったときに尿が出ること、ありませんか?
ちょっと恥ずかしくてなかなか人に言えないものですが、実は女性の3〜4人に一人は経験を持っているそうです。

特に出産を経験した女性は、子宮や膀胱を支える筋肉(骨盤底筋)が傷んでいることが多いため、回復させるセルフケアが大事。

尿漏れの症状や自分でできる対処法、相談先病院での治療についてくわしくご説明します。

(参考:日経BP「日経ヘルス プルミエ編 女性ホルモンを味方にする本」/株式会社ツムラ/他)

 

尿漏れが現れる場合の病名

もっともポピュラーな腹圧性尿失禁

私たちの体はあらゆる場所の筋肉が衰えてきます。
その中でも「骨盤底筋」が衰えてくると、尿漏れという現象が起こります。

尿もれで代表的なのは、

  • せきやくしゃみなど力んだ時に尿が出る→「腹圧性尿失禁」
  • 急に我慢できない尿意をもよおす→「過活動膀胱」

の2つ。

いずれも老化による骨盤底筋群の衰えが原因となっていることが多く、ある意味自然現象。
でも筋肉は年をとっても鍛え直すことができるので、自分で意識的に鍛えて改善を図ることが可能です。(後述:骨盤底筋体操など)

 

過活動膀胱

↑お医者さんによると、これは病名ではなく、原因が特定できない症状全体を示す「症候群」なのだそうですが。

過活動膀胱の主な症状として、下記が挙げられます。
・昼間頻尿 – 日中に8回以上尿意を覚えてトイレへ行く
・夜間頻尿 – 就寝中に1回以上尿意を覚えて目が覚める
・尿意切迫感 – 急に尿意を覚える
・切迫尿失禁 – 急な尿意を我慢できず失禁してしまう

過活動膀胱は、女性の場合、骨盤底筋の衰えが原因であることが多いとされています。(男性の場合は前立腺肥大症などが考えられる)

骨盤底筋体操のほかに以下のようなセルフケアを心がけて生活すると改善につながります。

・尿意が起こったら5〜6分我慢する
・水分摂取を控えて1日1〜1.5リットル程度にする
・女院を刺激するカフェインや柑橘系飲料を控える
・体を冷やさないようにする

過活動膀胱の人は、膀胱が広がりにくくなっており、尿が少ししかためられずにいます。
尿がたくさんためられるように膀胱の容量を増やすもっとも簡単な方法が、「膀胱訓練(おしっこ我慢)」。
まずは5分からはじめて少しずつがまんの時間を伸ばしてみることで、しだいにカチカチに固まった膀胱が柔らかくなり、気がつくと治っていることが多いそうです。

 

骨盤臓器脱

尿漏れがありつつ、
・股の間に何か挟まっているような違和感がある
・椅子に座るとボールの上に座っているような感じがする
・夕方になると股の俯瞰感や異物感が強くなる
・尿の出が悪くすっきりしない
このような自覚症状がある場合は、「骨盤臓器脱」が考えられます。

「骨盤臓器脱」は子宮や直腸などが膣から出てくる病気で、40歳ごろから増え始めます。欧米での疫学調査では出産経験者の40%に骨盤臓器脱が認められるというデータがあるそうで、決して珍しい症状ではありません。

また、放置していたからと言ってすぐに命に危険があるわけではありません。(腎臓などに負担がかかることで別の問題を引き起こす可能性はある)

治療は原則、手術ですが、初期の方や持病があって手術を受けられない方には、生活の見直しや骨盤底筋体操、装具療法などが勧められます。

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自分で改善する方法

【骨盤底筋体操】骨盤底筋の衰えが原因の尿漏れに効果的です。
特に「腹圧性」の場合は、骨盤底筋を鍛える体操で8割の人の尿もれは改善すると言われています。

骨盤底筋群は、膀胱や子宮、直腸をしたから支えている筋肉群。
股間に3層になってついている9個の小さな筋肉たちの集団が骨盤底筋群です。

この筋肉の主な役割は、

・骨盤内の臓器を支える
・腹腔を安定させる
・排泄をコントロールする

この3つ。

内臓を下からしっかり支えつつ、体幹を安定させ、尿、便、経血を出すために伸縮する重要な役割を担っています。


しかしこの部分は、妊娠や出産によって傷がつきやすく、更年期には女性ホルモンの低下により衰えやすくなります。

そのため、この筋肉(骨盤底筋)が衰えると膀胱に尿をためたり残さず排泄したりする機能が低下し、意に反したことが起こってしまうというわけです。

 

骨盤底筋体操

「体操」というほどの目に見えた動きがない地味な体操です。(笑)
しかしこれが効果テキメン!

姿勢を正しくしてまっすぐ立ちます。
自然な呼吸を続けながら、お尻とお腹に手を当てて、からだの余分な力を抜いて膣と肛門を締めたり緩めたりします。

※「ゆるめる・しめる」の感覚がわからないとき
締めるときは、おならが出るのを我慢する要領で。
ゆるめるときは、その我慢をやめてリラックスすればOKです。

1日何分以上とか、何回以上といった決まりはありません。

この体操のために特別に時間を作る必要はなく、家事や炊事、電車通勤中、仕事中立ち上がったときなど、ちょっと意識してやるだけでも効果あり。
朝起きたときや寝る前にベッドの中で行うのも良いです。

※気功にもこれと似た「会陰呼吸」があります。
尿漏れが改善するだけでなく、メンタル面でも雑念が払えたり心身リラックス効果があったり、骨盤底筋を鍛える以外にもさまざまな恩恵があります。

会陰(えいん)呼吸とは
場所はお尻の穴と生殖器の間で、姿勢良く座ると状態の一番下になるところです。
この会陰の訓練は、昔から気功や武術やヨガでとても重要視されています。
会陰が若々しいと心も体も若々しい状態であると考えられています。

(参考記事:1分間で強制的に雑念を払う「ロータス瞑想」

 

日常的に骨盤底筋クッションを使う

毎日の体操がめんどくさい、やり方があってるかよくわからないという方は、骨盤底筋専用エクササイズ用のクッションで鍛えるという方法もあります。

振動するクッションで、座っているだけで尿道周りの筋肉に力が入り、勝手に骨盤底筋をエクササイズした状態になるというもの。

これなら日常的に立ったり歩いたりすることが困難な方でも骨盤底筋を鍛えることができますね。



広島大学共同開!骨盤底筋振動エクササイズ【骨盤底筋エクササイズクッション キュットブル】

 

漢方薬

西洋医学では、尿もれや頻尿を抑えるには、抗コリン薬がよく用いられます。

しかしのどの渇き、ふらつき、便秘などの副作用があり、既往歴によっては使えないケースがあるため、副作用のほとんどない漢方での治療が西洋医学でも研究されています。

<尿漏れ緩和の漢方薬>

八味地黄丸(はちみじおうがん)

体力中等度以下で、疲れやすく、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿な方の排尿困難、頻尿など
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、尿量減少又は多尿な方の排尿困難、頻尿など
猪苓湯(ちょれいとう)
体力に関わらず使用でき、排尿異常がある方の排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿など
清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
体力中等度以下で、胃腸が弱く、全身倦怠感がある方の残尿感、頻尿、排尿痛など
小建中湯(しょうけんちゅうとう)
体力虚弱で、疲労しやすく、頻尿および多尿をなどを伴う方の小児虚弱体質、小児夜尿症

 

なかなか治らないときはこの病院へ

尿トラブルなら、泌尿器科または婦人科です。

体操やセルフケアを3ヵ月続けても改善されない場合、または尿漏れで気分が落ち込むようなら泌尿器科へ。治療には、膀胱の過剰な収縮を抑える薬の投与、磁気や電気で骨盤底筋を強化するもの、手術などがあります。

下腹部痛・血尿など尿漏れ以外の症状がある場合は、子宮筋腫や感染症の疑いもあるので、早めに泌尿器科または婦人科への受診をお勧めします。

「骨盤臓器脱」の自覚症状がともなっている場合は、泌尿器科または婦人科へご相談ください。

尿漏れは、痛みはなく命に関わるものではありませんが、放置しているとどんどんトイレが近くなったり、尿がでにくい排尿障害をおこして腎臓に負担がかかるようになります。
また、そのままにしておくと便も出にくくなるので、早めの対策が重要です。

ご参考になれば幸いです。

 

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