【本】やる気がでないときに読む本 5選

焦りや苛立ちや悔しさが少しでもあるなら、まだそれをバネにして頑張ってやろうという力も湧いてきます。

でもそれさえも湧いてこないとき。
とにかく疲れちゃった、どうでもいいや・・・となってしまったとき。
もういっそのこと、やる気になるのをやめましょう。
無理して元気を出そうとすると逆にストレスになってしまいます。
ただただ今の状態を眺めて、ぼーっとして、
そんな時期にこそ見えてくるものが逆にあるんじゃない?
それもいいんじゃない?
そう割り切った方が、意外と浮上しやすくなったりします。

そんな心境にさせてくれる本をご紹介します。

※当サイトのブックレビューは、管理人の別ブログ(http://ameblo.jp/hariszain/)の投稿記事を分類・修正・加筆したものです。

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「他力」五木寛之

1章が3ページくらいの短いエッセイが100章あります。
どこから読んでもよいし、ちょっとした作業の合間に1つ読めてしまうので、移動時間に持ち歩いたりしていました。
宗教、思想だけでなく、社会、経済、政治・・・
いろんなジャンルに対する五木先生の考えが読みやすくまとめられています。
どこから読んでも大丈夫だけど、親鸞・蓮如の記述に関しては後ろに行けば行くほどマニアックになっていくので、やっぱり最初から読んだ方がいいかな?
「他力本願」とは浄土教の言葉で、自らの修行の功徳によって悟りを得るのでなく、阿弥陀仏の偉大な力(本願)によって救済されることを言うのだそうです。いや~知りませんでした。
(なんかズルイ人の名称のように使ってきちゃってどうもすみませんでした! to 親鸞さま蓮如さま)

“わがはからいにあらず”
“なるようにしかならない”
“しかしおのずと必ずなるべきようになるのだ”
五木氏はこのように安らぎの言葉を投げかけてくれています。

この本を私なりに要約してみると、こんな感じ。

“人間のちっぽけなチカラには限界があるって。
できないことはできない、
意欲だけではどうにもならないことはたくさんある。
それ、素直に認めて、ガチガチの理想をいったん手放した方が、
大きな力が後押ししてくれるよ?
人智を越えた偉大な力「=他力」に身を任せると楽になるよ。
あんまり自分を追いつめない方がいいよ~”
こういうことを、言ってくれてると解釈しました。

一生懸命、ポジティブに、前向きに、
良いことだけを考えよう、すべてに感謝だ、
悪い出来事が起きたらそれは自分の波動が低いからだ、
そういうものを引き寄せたのだ、、、
引き寄せワールドや、自己啓発ワールドにはまると
こんなふうに自分を追い込んでしまいがち。
ポジティブシンキングにちょっと息切れしてきた方、このエッセイ集で休憩してみてはいかがでしょうか。

ここまで追い込まれてる人でなくても、心が疲れてるときにぜひどうぞ。
ホッとさせてくれる一冊です。

「ああ正負の法則」美輪 明宏

自分がどん底を体験するまで、美輪 明宏さんがこんなにたくさん本を出していることを知りませんでした。
これ読むと、今起きている良からぬ出来事の数々が決して無駄ではないこと、必要必然であることが理解できて安心します。
うまくいっているときに調子に乗らないこと、バランスをとっておくことが大切で、厄期間が終わったあとの心構えもしっかり身につけられました。

あの独特のマダム口調そのままの語りかけ文章なので軽快にあっという間に読んでしまいます。
疲れているときは、すごく年上の女性(?)にたしなめられるのが、意外と心地良いものです。
この「正負の法則」以降、次々と他の美輪さんの本を読んでいきましたが、これが一番面白かったと個人的には思います。

「宇宙を味方にする方程式」小林正観

臨死体験の中川昌蔵氏に敬意を表し、氏の世界観を対談によって本にした小林正観さん。
悪霊退治の高橋信次氏とも面識があったそうです。
活躍の年代、年齢で見ると
高橋信次-中川昌蔵-小林正観
という順序ですね。
霊能力・霊感の強さもこの順番かな?(個人的な感想)

だけど、もっとも普通の一般の人々にわかりやすい言葉で生死のしくみや生き方を説いたのは、小林正観さんではないかと私は思います。
~心に残った名言~(& my心の声)

掃除、笑い、感謝が、幸運を呼ぶ(そ・わ・かの法則)

・・・これは有名ですよね。特にトイレ掃除。
は~い、正観さんの本読んで以来、毎日やってますよ~

すべての出来事を肯定的に捉える人に神様は微笑む

・・・そうか~ ピンチはチャンス!ってね。

人は人生のシナリオを書いて生まれてくる

・・・えっ、この借金苦もこの容姿もですか!?(汗)

不幸や悲劇は存在しない。そう思う心があるだけ

・・・なるほど。言われてみればそうだな。
お金がなくなりましたー、会社やめましたー、離婚しましたー、
子どもが反抗期ー、はいそれだけ。
すべてただの出来事であって、わざわざ悲観することはない。

明日という日は永久に来ない。常に今日、今、目の前のやるべきことをひたすら大事にやっていく。人生はただそれだけ

・・・そうか。明日のことを心配してもしょうがない。
とりあえず今日〆切りの仕事を全力でやるか。

やるはめになったことを淡々とやる

・・・つまり、そういうことだよね。
正観さんや、研究会(うたし会)がアヤシイ新興宗教集団のように噂されているのが残念ですが、少なくとも私は正観さんの本数冊に癒されました。
時にスピリチュアル、時に現実的な言葉の数々。
ポジティブというのではなく、なんか肩の力抜けてニュートラルな感じになれるのが良かったです。
辛いときにあんまり無理して「ポジティブに!感謝感謝!」ってがんばりすぎると、不気味な笑顔になっちゃうから要注意です(笑)

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「貧乏入門」小池龍之介

小池龍之介さん。お坊さんです。
この方の著書を、7冊くらいは読んだでしょうか。
その中で最も内容の濃さでおすすめしたいのが、この「貧乏入門」です。
精神論に加えて資本主義経済への皮肉も盛り込まれ、ワタシ的にはツボでした。

テレビや雑誌などのメディアを眺めていると、あるいは街を歩いていると、
「こんなものがあるよ!すごくいいでしょ?
あるとこんなに便利だよ、快適だよ、素敵だよ!」
といった広告であふれています。
今までまったく興味がなかったのに、「欲しい!」と思い、それがないと「足りない」と感じてしまう。
どうしても欲しいのに手に入らない場合は、それを手にする価値が自分にはないのだと敗北感を感じたり、そんなのいらないもんと、欲求にふたをしたり別の対象にすり替えたりする。まさにステルスマーケティングの思うツボ。
お金やモノを多く持つことを目的としている世の中では、どこまでいっても欲求喚起の戦略に終わりがありません。
なぜ人は苦しむのか。ストレスを感じるのか。
欲と苦のメカニズムを見事に暴いて原因を突き止め、解決策を提案しているのがこの本です。
これを読むと、日常のストレス(欲求)のほとんどが、もともと自分の中にあったものではなく、外的要因から誘発されているもの、つまり思っていなかったのに思いこまされているものだということに気がつきます。

戦後、日本は貧しさのドン底にあり、アメリカに追いつけ追いこせでどんどん豊かになっていきました。
かつて、戦後の復興を遮二無二がんばってきた世代は、想像したでしょうか。
欲しいものをすべて手にした後に、鬱や引きこもりやいじめや虐待や自殺がこんなに増えて、
診療内科医や精神療法士といった分野の医療が登場してこんなにも成長するということを。

お金もモノも手に入った。
それがあれば幸せになれると信じて。
でも幸せになれてない日本。
これを打破するには?

「お金があってもなくても幸せを感じられれば良い」
「欲しいものではなく、必要なものを買いましょう」
というのがこの本の主旨です。

買うのであれば、

「欲望による消費をやめ、
必要に応じて良質のものを買い、
その産業に投資するようなスタンスへ移行していくこと。」

そうすることにより、パッと見た目はモノが少なくて貧乏暮らしに見えますが、“貧乏くさく”ない。
そして使っているものや食べるものは少々高くても良いものなので、心に「安いものでガマンした」という敗北感はなく、良質のものに囲まれている誇り=幸福感がある、と言います。
「断捨離」のやましたひでこさんや「片付けの魔法」のコンマリさんの書いていたこととも共通しています。
お金やモノを追いかける生活から、自分で選ぶ生活へ。
復興期を過ぎて飽和した日本に必要なのは、
そんな精神的な豊かさの実現です。
そろそろそれに本気で取り組まないと、歪んだ社会のまま推移して、
戦後の貧しさを知る世代がいなくなってしまう。
今ならまだ間に合う気がします。

ストレスを解消しよう、問題を解決しようとあがくのではなく、
今かかえているそのストレスを、じーっと眺めて深いところまで観察してみる。
すると、多くは虚構が大きく肥大したもの(自分で育てたもの)だったりします。
こんなこと(ストレス観察)、やる気でなくてぼけーっとしてるときにしか出来ないことですよね。

「死ぬな:生きていれば何とかなる」並木秀之

ずいぶん前ですが「五体不満足」の乙武さんを知ったときすごい衝撃を受けました。
不自由な体。しかしそれを単に個性だと捉え、世の中に出て健常者と変わらず、いやそれ以上に高い能力を発揮する人たち。
こういう方はきっと魂のレベルが本当に高く、与えられた宿命も通常の人生とは比べ物にならないような凄まじいもので、人間界での最後の大仕事をやるために生まれてこられたのだろうと思います。
この方も、そんな使命を持って生まれたお一人なのではないでしょうか。

立場は投資ファンド最高顧問。投資のプロです。
生まれた時から脊髄分裂症という重度の障害を持ち、長くは生きられないと言われていた並木氏。
排泄機能がきかないため、お腹からチューブが出ているそうです。
膀胱がんや白血病など5つのがんも経験。ご本人が言うには「病気のデパート」。
それでも生きていれば色んなことが起きる、ただそれだけでありがたい、というメッセージのつまった一冊です。
スピリチュアル系?と思って読み始めましたが、そういう体験や悟り話は一切ナシ。
借金で死にたいという相談者に、シャツをめくりあげて「こんな体でも生きてるんだ。あんたもがんばれ!」とお腹のチューブを見せて激励してきたとのこと。
とにかくすごい人がいたもんだと驚きました。

自分が働ける道が限られていることを早く知ることができたのは幸運でした。

勇気を与えてくれる素晴らしい言葉が随所にあるのでつらくなったときにぜひ読み返そうと思った本です。

この本のスゴイのはそれだけじゃない。
金融業界第一線で活躍する人ならではの冷静な経済分析です。

「通貨の価値が大資本家の意思に左右され、賭け事の対象になっている」
「富が、着実に手順を踏んできた人ではなく、ギャンブルに近いような投資をしている人のもとに集まっている。
富は労働の結果得られるものではなく、ギャンブルの結果得られるもののようになっている」

労働が富に結びつかないのであれば、労働の“普遍的価値”に目を向けるべき時代になっている、そろそろお金が人生の価値を決めるという短絡的な見方を見直さなければならないと並木氏は言います。
ご本人も、「バブルで大儲けしている頃より、ただ生きられればいいと思い定めてからの方が幸福感が大きい」のだそうです。

お金よりも大事なものがあるとか、幸せはお金では買えないとか、そういう説教めいた話は耳にタコ。
しかしこのような宿命を背負ってきた方の話には、反論の余地がありません。参りました。

まとめ

気分的にどうにもテンションが上がらないときは、「無理に上げることないか〜」と思い切ってしまった方が楽になったりします。そうこうしているうちに時間が経過し、身の回りの環境や状況が変わってきて、焦らなくても何かをしなければならない状況、気分になってくるものです。
でも、この気分の乗らない状態があまりに長く続いたり、体重増減するほどだったら、それは気分の問題ではないかもしれません。適切なカウンセリングや医療に相談した方が良いでしょう。

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